アメリカ等の研究によると、原因不明の不妊はグルテンフリーの食物を取ることによって改善するケースがよくあるそうです。
グルテンとは小麦由来のタンパク質のことですね。一般的な食生活をしている方なら、ほぼ毎日、口にはいるものでしょう。
日本でもグルテン・フリーの食品はよく話題になります。ですが、どちらかというと不妊に悩む方より、アレルギー体質の持ち主のための食品です。
アレルギーの原因として有名なグルテンが、どうして不妊症と関係があるのか・・・
それには、日本であまり知られてない、ある病が関係しているようなのです。
グルテンが引き起こす病「セリアック病」
セリアック病という名称をご存知でしょうか?
グルテン分子の一部が小腸の上皮組織内に取り込まれた際、起こる免疫反応による病です。自己の免疫系が小腸の上皮や柔毛を攻撃して炎症を起こしてしまう・・・いわば体内で起こるアレルギー反応のようなものかもしれません。
→wikipedia「セリアック病」
セリアック病の体は、小腸からきちんと栄養がとれず、常に少し栄養失調のような状態になります。
そして骨粗鬆症や無月経、貧血などがおこることもあるとされています。
セリアック病の原因は遺伝的要因が大きいとみられています。しかし、外科手術やウイルス感染、ストレスなどにより発病する場合もあります。
グルテンフリーで不妊解決?!
現在、このセリアック病と、女性の不妊と関係の研究が行われています。
両者の詳しい因果関係はまだ明らかになっていません。しかし、理由がわからない不妊に苦しむ女性は、一般の女性よりセリアック病になっている率が高いという調査結果が出ています。
セリアック病は重症化しない限り、自覚することがありません。そのため診断されないままの人も多いです。
そうした方がグルテンフリーの食物中心の生活に変えると、セリアック病が改善され、結果、子供を授かることができるようになるようです。
免疫が過剰に反応をおこしてしまうのは、花粉症のような自覚できる状態だけではないんですね。私たちの体は、表に見えているよりずっと繊細みたいです。